田中 優さん講演会

 5月29日(日)に飯田市美術博物館2階講堂において、未来バンク事業組合代表の田中優さん講演会がありました。

未来バンク事業組合とは、市民から出資金を預かり、環境に配慮した商品を購入する人や、環境に配慮した事業を営んでいる人に、低利(年利3%)で融資を行っている非政府・非営利の市民団体です。





今、テレビや新聞で報道されない日はないくらい注目を浴びている原発事故や放射能汚染の問題を取り扱った講演だけあって、予想を上回る大人数の方が講演を聞きに来られました。

お子様連れの方も多く、会場の講堂がいっぱいになりました。
放射能汚染の問題は、私たちの問題だけでなく子供の将来に大きく影響する問題だからでしょう。
プラネタリウム前のロビーに、お子様連れの方達用の聴講スペースを設け、スクリーンで講演の様子がご覧いただけるようにしました。(今回初めての試みです。)



↑ 講演会の様子


まず、今回の震災による原発事故の現状を説明され、テレビや新聞では報道されない真実を知ることができました。

情報が氾濫し、あるいは情報が制限されたり訂正されたりする中、私達は何を信じ、何を食べ、どう過ごしたらいいのか、不安に陥ってしまいます。

田中 優さんはわかりやすい言葉で、世界の基準と比較しながら、私たちの疑問に思っていることを明らかにしていってくださいました。

具体的にはどうしたらいいのか、までお話していただき、漠然としたものが見えてきたように思います。
食料、エネルギーの問題は、何も国にお任せするしかない難しい問題ではなく、個人レベル、地域レベルで解決しうる問題であること、その活動はもう既に広まりつつあること、広めていくべき活動であると思いました。

講演の後の意見交換や質疑応答も活発で、みなさんの関心の深さがうかがえました。
雨の中、遠方より来て下さった方もいらっしゃいました。

★質疑応答の様子はコチラ

講演に来た多くの方が、放射能汚染の不安から解消され、未来に向けて歩みだされることを期待します。



↓ 以下は伊那谷自然友の会の会報(154号)に掲載された田中 優さん講演会についての記事




★残念ながら、田中優さんの講演会を聴講できなかった人、あるいはもう一度聞いてみたい方は、ココ


伊那谷自然友の会
のホームページはココ






2011.06.02 Thursday | イベントレポートtrackbacks(0)

「地域の自然遺産をまもる」

4月24日(日)、伊那谷研究団体協議会総会記念講演会「地域の自然遺産をまもる」講演会が開催されました。





講演者は、当館専門研究員の蛭間 啓(ひるま あきら)です。

自然遺産は世界の中だけの話ではなく、地域にも存在するということを強調され、地域の自然遺産とは、(私信ですが、と前置きされてから)、開発を規制できる保護の網をかけ、公益的資産として持続的に運用する地域と定義。

公益的資産として持続的に運用する地域
      ・希少な動植物が集中して分布する地域(景観)
      ・伝統的農村景観が維持されている地域
      ・ジオパークと呼べる地域(景観)
 
として紹介されました。

お話の内容は、自然保護と生物多様性の保全はなぜ必要なのか?在来の生き物(希少植物など)の保全はなぜ必要なのか?希少植物の何を守る必要があるのだろうか?希少価値をどのようにあつかえばいいのか?地域自然遺産(保護区)設定のすすめ、などをわかりやすく簡潔にまとめてお話されました。

地域の自然遺産が開発や人手不足で消滅してしまう前にしっかりと保護の網をかけて守るため、飯田下伊那地域で活動している団体(南信州植物・植生調査会など)や運動を紹介されました。



約一時間の講演のあとは、活発な質疑応答がありました。

将来のためにいまできること、いましておかないといけないことは何か?を考えさせられました。





2011.04.24 Sunday | イベントレポートtrackbacks(0)

市民ギャラリーにて「郷里の食文化と飯田の風土」展示中

 4月20日(水)から24日(日)まで、郷里の食文化と飯田の風土と題した展示を飯田市美術博物館一階市民ギャラリーにて開催中です。(4月22日は、臨時休館)



近年の世相の急激な変化と飽食の時代。
生活様式の多様化、簡便化にともない、伝統的なものが徐々に薄らいできつつある現在。
私達が「今やっておかねばならないこと」として、健康を考えた食生活の見直しがあり、郷土食を中心とした食文化・生活文化を少しでも次の世代に伝えていきたいという切実な願いから飯田の風土料理を紹介することとなったのだそうです。

ののひるの酢味噌和え、鯉の甘露煮、コシアブラなどの山菜の天ぷらなど、飯田の郷土料理のレシピが公開されています。

バシャバシャと音のするほうへ目を向けてみると・・・・・

 
↑30センチほどの鯉が水槽の中で暴れていました。


イワナやアナゴもいました。


飯田の年中行事や行事食の一覧表も展示してあります。
他府県から引っ越してきて間もない私にとっては、珍しいものばかり。
飯田のふるさとの味、おふくろの味を垣間見ることができる展示です。
現代の食文化を考える良いきっかけとなることでしょう。


■今後の市民ギャラリーの予定は⇒23年度の市民ギャラリー予定表






2011.04.21 Thursday | イベントレポートtrackbacks(0)

夜桜と宇宙を楽しもう!

飯田市プラネタリウム 天体望遠鏡 星をのぞこう

天体望遠鏡で見た月。(2011年4月12日、18時47分、飯田市美術博物館にて撮影)
安富桜の夜のライトアップの星見会。
天体望遠鏡でこんなにはっきり月が見えました。 



この時期だと土星も観察できるそうです。
土星は太陽系の太陽に近い方から6番目の惑星です。
太陽系内の惑星では木星に次いで大きい、ガスを主成分とする惑星(ガス惑星)。
見た目の大きな特徴として、惑星の周りに明確に見える輪(環)があります。
土星は、今年2011年は春の星座の中をゆっくり移動しています。



下の表は、2001年から2029年までの土星(Saturn)の輪の見え方です。飯田市プラネタリウム 土星
(このファイルはクリエイティブ・コモンズライセンスのもとに利用を許諾されています。)



夜桜を見にきたついでに、天体望遠鏡で宇宙を見てみませんか?

夜桜開館は、残念ながら明日15日まで。





でもまだチャンスはあります。

5月8日(日)天体望遠鏡で宇宙をのぞこう!というイベントがあります。

ぜひご参加下さい。















2011.04.14 Thursday | イベントレポートtrackbacks(0)

美博の桜と麻績神社の獅子舞

昨日から今朝にかけて久しぶりの雨。
あいにくの雨で各地の桜祭りはどうだったのか心配です。

今日の午後1時半から、飯田市美術博物館では、櫻井弘人(当館学芸員)による

映像上映と解説会

『座光寺の麻績神社獅子舞−地域に根ざした芸能の記録−

がありました。





22、3歳〜39歳の壮年団「若連中」が担うこの芸能について、準備から宵祭り、本日、片付けまでを追い、芸能に関わる人びとの様子を記録した映像を上映し、解説しました。
古くから伝わる伝統芸能、絶やさないためには、こうやって記録し、世代から世代へと伝え引き継いでいくことが大切です。

毎年4月の第一日曜日に行われる麻績神社の獅子舞ですが、今年は東日本大震災の為、延期することになったそうです。(秋開催予定。)

※なお、『飯田市座光寺麻績神社獅子舞−地域に根ざした芸能の記録−』のDVDは、受付にて販売しております。

このDVDを見た人の感想:

・準備の段階から見せていただいて、自分も一緒に参加している気分を味わえた。(座光寺在住の男性)

・地域の人たちが老若男女団結して伝統芸能の獅子舞を成功させた姿は、感動そのもの。(上郷在住の女性)









さて、上映解説会が終わる頃にはすっかり雨もやみ、晴れてきました。




5分咲きだった安富桜がほぼ満開です。





桜の花に誘われて、人が集まってきます。

さまざまのこと思ひ出す桜かな(芭蕉)

みなそれぞれのを感じているのでしょうね。






今年は野点(のだて)が中止になってしまい残念でしたが、紙コップのコーヒーでちょっと休憩、
なんてのも素敵です。(コーヒーは、美博一階のカフェコーナーで販売中。)


今日9日から15日まで、ライトアップ&夜間開館しています。
は今週が見ごろです。












2011.04.09 Saturday | イベントレポートtrackbacks(0)

からだをいっぱいつかってお絵かきしよう!

 からだをいっぱいつかってお絵かきしよう
    ―おもいっきり大きく小さく描こう!―


昨年も好評だった前沢知子さんのワークショップが先週3月26日(土)に飯田市美術博物館講堂で開催されました。

美術の楽しさや自由な表現方法を親子で体験してみましょう、という主旨のワークショップ。
親子がいっしょになって、床に広げた大きな紙の上に、からだをいっぱいに使って自由にお絵かきして楽しみました。




2歳から10歳までの親子7組が参加。

  
ビニール袋の中に入ったペイントをポタポタ垂らして・・・・・
大人も子どもと一緒になって、つい夢中になっていました。

足もとがすべるので気をつけて!

いろんな色が混ざり合って・・・・・

出来上がった作品は、5月中に一階ロビーに展示する予定です。
さて、どんな作品に仕上がっているのか、楽しみですね。

みんなで一緒になって作る喜びや、からだをいっぱい使って、裸足で絵の具まみれになってもいい楽しさを感じてくれたのではないでしょうか?
(日常生活ではなかなか体験できないですよね?)


今後も子ども科学教室や、子ども美術学校などが予定されています。
飯田市美術博物館ホームページや広報いいだなどでご案内していきますので、ご覧になってぜひ参加してみて下さい。






2011.03.31 Thursday | イベントレポートtrackbacks(0)

新しいプラネタリウムがリニューアルオープン!

 昨日26日は、飯田市美博博物館の記念すべきプラネタリウムリニューアルオープンの日でした。
午前10時からは、オープニングセレモニーが行われました。

            牧野市長 飯田市
    
             飯田市の牧野市長がお話して下さいました。
震災への追悼の言葉の後、飯田市美術博物館プラネタリウムに寄せる期待を述べられました。




そしていよいよテープカット。
今回のリニューアルオープンに向けて、映像編集はじめ、全面的に協力してくださった和歌山大学観光学部教授であり、学生自主創造科学センター及び宇宙教育研究所の尾久土正己先生(向かって左から2番目)、コニカミノルタプラネタリウム株式会社の上田裕昭社長(同じく一番右)も遠方よりはるばるかけつけて来て下さいました。

           プラネタリウム リニューアル
はさみを入れます。
飯田市美術博物館プラネタリウムにとって歴史的瞬間でもあります。


        

ドアが開き、招待客の方や報道関係者が入場します。



これが新しいプラネタリウムの内装です。新しい椅子と新しいカーペット。

              
              そして新しい投影機。「スーパーメディアグローブII」
                            前回の光学式とは、全然違う形ですね。


            
          市長さん、議員さん達もみな着席されたのを確認し、照明を暗くします。



            
                  
                 飯田市美術博物館の井上副館長がご挨拶。
                 当館の新しいプラネタリウムについて説明しました。



                 説明を終えて、いよいよ投影開始。
                 投影開始のスイッチは、牧野市長に押していただきます。
            

            ドームをじっと見守る尾久土先生と真剣なまなざしの牧野市長。
            会場が一瞬緊迫した雰囲気に包まれます。

            そして・・・・投影が開始されました!


    


魚眼レンズ(フィッシュアイ・レンズ)を使った撮影で、こんな風に360度の角度で見ることが出来ます。
(写真はしらびそ高原です。)
ドームのどこに座っても、ぐるりと見渡せます。
飯田の良さもこれでもっともっとアピールできるかもしれません。
せっかくの美しい自然や伝統芸能です。
しっかり記録に残して後世に伝えたり、他地域の人々に広く知ってもらいたいものです。
それを実現させるのが、この飯田市美術博物館のプラネタリウムの担う使命なのかもしれません。


みなさん、新しいデジタルプラネタリウムをどうそよろしく!

5月5日までは無料ですので、この機会にぜひ新しいプラネタリウムを体験しに来て下さい。
みなさんに親しまれるプラネタリウムを目指していきます。


↓投影スケジュール、番組紹介は随時当館ホームページにてご案内させていただきます。↓

          プラネタリウム 飯田市
         クリックするとプラネタリウムのページへ

おまけ

セレモニーの後は、役目を終えた光学式プラネタリウムもしっかり見て行って下さいました。
2階科学工作室入り口前のロビーに展示しています。
プラネタリウム終了後は、ぜひ光学式プラネタリウムもご覧になって古き良き時代を思い出して下さい。





2011.03.27 Sunday | イベントレポートtrackbacks(0)

第3回 びはく学芸祭



3月20日(日)は、第3回 びはく学芸祭の日でした。

びはく学芸祭 飯田市 講座 イベント←当日のプログラム詳細
 


   

講堂では、本館学芸員による学芸講座が開かれました。

「田んぼに棲む生き物は、田んぼごとに違っている?」 自然部門 四方圭一郎

2002年から農家の方々の協力を受けながら水田生物の調査をおこない、農の持つ環境保全機能を評価する指標の1つとして、水田の動物群集を利用する方法を模索。
これまでの調査結果から
/綸弔寮己相
⊃綫呼以の水田利用形態
水田の水生動物群集の比較
について、これまでに明らかになったことを発表しました。

「瑠璃寺獅子舞の誕生」 人文部門 櫻井弘人

瑠璃寺の獅子舞の起こりと織田軍の兵火により全焼して衰微した後、享保年間に獅子舞が復興した経緯を説明。加えて、駒ヶ根光前寺との関係や獅子が大型化したことや屋台獅子の誕生について述べました。

「春草晩年の探求」 美術部門 小島 淳

明治40年代における装飾的傾向の展開と、その発生期といえる明治30年代の流れを作品を紹介しながら説明しました。
今年は明治44年(1911)に没した菱田春草の没後百年という記念の年です。
飯田市美術館では、今年9月3日から10月2日まで春草没後百年にちなんだ展覧会を計画しています。

  
一階ロビーでは、学芸員、市民研究団体などによるポスター形式の研究発表が行われました。






自然分野 プラネタリウム・生物担当の山田 拓による
「郡・市・町・村誌(史)から見えてきた伊那谷の野鳥」
             ↓
  
                                  ↑ 当館客員研究員、鈴川 博さんによる
                                    「堀親寚の墓標が示すミステリー」


人文部門の織田顕行による「謎多き女神―摩利支天再考」に見入る人。




自然分野地質担当の坂本正夫による
「赤石山脈の活断層による変位地形と活動年代」



自然分野地質担当の村松 武による
「断層でスライスされた地質を探る!―遠山〜水窪の地質と放散虫化石」




自然分野生物担当小泉明裕による
「シフゾウからみた大陸から日本列島への動物の移動時期」




自然分野蛭間 啓による
「日本海型ブナ林構成種の長野県下伊那地域における生育状況」




伊那谷地名研究会による
「伊那谷地名研究会の歩みと現況」



このほかにも、上郷考古博物館の学芸員や川本喜八郎人形美術館の方、菱田春草研究委員会、南信州文化財の会、金属・鉱山の会の方達のポスター発表がありました。




その後、美術・人文考古・自然の分野別に分かれてのミュゼサロン(茶話会)、夕方5時半からは、一階の市民ギャラリーにおいて、ささやかな交流会が開催されました。

茶話会や交流会を通じて、学芸員、専門研究員、市民の方々との交流が深まったかと思います。
まだ3回目ですが、これからも回を重ねて、飯田市美術博物館の活動をみなさんに知っていただき、市民の皆さんにもっともっと親しんでいただけたらいいなあと思っています。


ご参加くださった皆様、ありがとうございました!






2011.03.24 Thursday | イベントレポートtrackbacks(0)

第15回伊那谷自然史発表会

伊那谷自然友の会との共催で2011年3月13日(日)に「第15回伊那谷自然史発表会」を今年も開催されました。



プログラム等の詳細は⇒自然史発表会 飯田



一年間温めてきた調査・研究結果の他、テーマを持った写真の発表、海外旅行や登山の報告などを自由に気楽に発表する会です。



発表者の説明

   
飯田市立三穂小学校6年生によるポスター発表。
6年生22人全員で取り組みました。2年にわたる調査で、しっかりまとまっています。





片桐一樹さん発表のニュージーランドサザンアルプスの氷河の消長。

興味深い内容でした。


とちゅう、せいらんどう 川手夏子さんのクッキーをいただきながらの茶話会。
原材料は、無農薬玄米粉や片栗粉、てんさい糖、なたね油、塩。
さくら塩漬けが真ん中にのっかったクッキーと黒ゴマクッキーです。


 
      


お茶でひといきついたあとは、当館学芸員の坂本正夫さんの赤石山脈の中央構造線の活断層による変位地形と活動年代の発表です。
東北大地震が起こった直後のことですし、活断層の話には真剣に耳を傾けました。





東北地方太平洋地震、各地地震災害にて被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げると共に、この地震で亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。






2011.03.19 Saturday | イベントレポートtrackbacks(0)

★スタンプラリー★

現在開催中のブラティスラヴァ世界絵本原画展では、スタンプラリーを実施中!

滅多に見られない世界の絵本が展示してあります。





スタンプラリー 飯田市美術博物館






入り口付近では、展示中の日本人作家の絵本の販売もしております。

原画を目にした後に絵本を手にとって見てください。

お子さんの印象に残る思い出の一冊になるかもしれません。








↑クリックすると詳細ページへ!












2011.03.13 Sunday | イベントレポートtrackbacks(0)

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