展覧会の舞台裏 「キャプション地獄」

 特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)



地獄といえば閻魔大王でしょうか


(※写真は十王図 駒ヶ根市・光前寺)

地獄にもいろいろありますが、
展覧会の直前に学芸員が落ちるのが「キャプション地獄」です。

展示会場に並ぶ解説パネルやキャプション。
最初に予定された枚数をつくったあとで、
何かモノ足りなくなって次々と新しくキャプションをつくってしまう悲しい性(さが)。
そして次々と発見される誤字脱字

まるで(さい)の河原の石積みのように、
作っても作っても終わることのない「キャプション地獄」。
展覧会が始まっても延々続きます。
まじめな学芸員ほどおちいりやすい地獄。

「ひとつ作ってはお客さまのため、ふたつ作ってはお客さまのため…♪」






今日も市内の集荷を1件済ませ、
午後からせっせと追加のキャプションづくり。
試行錯誤の繰り返しです。
ピンクの文字はやりすぎかなあ? 

まあ、言うほど苦痛でもないんですけど。

くだらないことばっかり言って、閻魔さまに舌を抜かれないようにしなきゃ。

2013.11.01 Friday | 今日の美博trackbacks(0)

展覧会の舞台裏 観覧券ができました!

 特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)

今日も集荷作業。
カミホトケが着々と美術博物館に集合しております。
神仏集合」ですな。 

ダジャレはさておき、
気が付いたら今日で10月が終わりなんですね。

ということは、展覧会のスタートまであと何日…
…いまは考えないにしよう。

担当者はあせっておりますが、準備は着々と進んでおります。


↑招待券の束。プラチナチケットになるかも? …そりゃムリか。 

今日は、ようやく展覧会のチケットが完成し、納品されました。
前売りもいたしますので、ぜひご利用ください。

詳しくはこちら↓
http://www.iida-museum.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=256;id=#256



2013.10.31 Thursday | 今日の美博trackbacks(0)

展覧会の舞台裏 学芸員の小さなこだわり

特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)

展覧会のようすを想像してみてください。

ただ展示物が並んでいるだけ、
ということはまれで、
どこの会場でも解説パネルキャプションがあります。

このキャプション、展示会場にあるのが当たり前で、
ふだんはあんまり気にならないと思います。

でも、文字が多すぎたり小さかったりして読みづらいと、
結構気になるもの。


↑ただいまキャプション作成中。

展覧会をつくる立場からすると、
観覧者の皆さんに満足いただけるキャプションをつくる、
という作業はなかなか難しく、いつも試行錯誤です。


↑あまり一般的ではないようですが、エコな紙製のパネルを使っています。

じつはこのキャプションづくり、ちょっと細かいことにこだわっておりまして…

それは、切り口を斜めにカットすること

このこだわり、写真でわかります?
うーん、ちょっとわかりづらいかなあ…。
いやいや工夫を気付かせないのがプロの仕事!

展覧会場に行ったらキャプションの切り口をのぞき込んでみてください。
「真っ直ぐ派」と「斜め派」二分されると思います。

2013.10.30 Wednesday | 今日の美博trackbacks(0)

掛軸も衣替え

特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)

近ごろ朝晩冷え込むようになり、
いよいよ秋が深まってきた感じがします。
我が家も本格的に衣替えです。

ところで、床の間やお堂に掛かる掛軸も、
衣替えをしなければいけません。
といっても、人間と違って季節ごとにするのでなく、
100〜200年ごとという長いスパンで行います。


↑衣替え前

今日も午前中は集荷作業。
そこでお借りしてきたのは、衣替えをしてすっかりきれいになった掛軸。

そう、衣替えをするのは掛軸の表具の部分なのです。
油絵なら額縁にあたる部分ですね。


↑衣替え後

本当に素晴らしい絵画は裸のままでも美しいものですが、
表具や額縁という衣を着せることで、
よりそのすばらしさを引き立たせることができます。
逆に、貧相な衣を着せれば、肝心の絵が台無しになることも。

今回修理をした掛軸は、たぶん数百年ぶり衣替えしたことで、
少しイメージチェンジです。
以前よりもちょっとスリムにみえるようになりました。

表具選び、なかなか奥が深いです。



(※写真は聖徳太子像 個人蔵)

2013.10.29 Tuesday | 今日の美博trackbacks(0)

背中で歴史を語る弘法大師

 特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)



先日、文化勲章の受章者が発表されたところですが、
俳優の高倉健が選ばれて話題になりました。

さて、この「背中で語る」「不器用な」男の代名詞たる名優に対して、
まったく対照的な存在かもしれない弘法大師

個人的には、弘法大師は日本の歴史上もっとも器用な男」
のひとりかと思っております。





↑この弘法サン、せなで風切るのは唐獅子牡丹でなく、
びっしりと書かれた文字。

どうやら火事で大やけどをして修復されたとの由。
詳しい内容は展示会場でお確かめあれ。
悲劇に見舞われ、せなで泣いてるようです。

伊那谷の歴史を背中が語ってくれています。

(※写真は弘法大師坐像 飯田市・清見寺蔵)
2013.10.28 Monday | 今日の美博trackbacks(0)

展覧会の舞台裏 ちょっと気分転換

 特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)



飯田はひさびさにスカッと快晴。

こんな日にかぎって外に出る用事もなく、
地道に終日デスクワーク

毎日毎日毎日毎日…
にらめっこが続く図録の校正ですが、
さて、その顔となる表紙のデザインをどうしようか…



職場で1、2を争う悪筆だけに、
印刷屋さんもさぞお困りだろうと拝察いたします。


↑気分転換にちょっと屋上に上がったりして。


今日のオマケ↓


↑屋上へ上がって新たなラクガキ発見!


罪を憎んで人を憎まず…               ※絶対マネをしないでください!

2013.10.27 Sunday | 今日の美博trackbacks(0)

展覧会の舞台裏 今日の運勢は「凶」?

 特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)



さすがに昨日で運を使い果たしたのか、今朝は台風の影響もあって雨模様。
午後から天気が回復するとの予報を信じつつ、今日も一日集荷作業に向かいました。

地元では「山の寺」の名で知られる高森町の隣政寺
標高九百旦瓩す盻蠅砲△襪擦い、車から降りると少しヒンヤリ。

さて、神仏分離で廃寺となった白山寺で使われていた「おみくじ」の箱。
中には番号と吉凶を記した竹製の棒がちゃんと入っています。
まだ現役で使えそうです。



ためしに引いてみたら「凶」が出てしまいました。
ちなみにご住職は「大吉」だった模様。

展示のためにお借りするからには中身をちゃんと確認しなければ、ということになりまして、全部出してみました。

箱を振ってみた感触では、せいぜい3〜40本くらいだろう、とタカをくくっていたのですが、出るわ出るわ、結局全部で96本
どうやら4本は紛失した模様。



おみくじ1回100〜200円として、×96回=???円!!
プチ贅沢ですねえ…
いや、神の意志はこんなに軽くていいのか?
などと若干の後ろめたさを感じつつ梱包作業終了。

お寺を後にする頃には予報通り雨も上がり、午後も無事に集荷を終えることができました。

今日は一日「大吉」だったな〜、と晴れやかな気分で職場に戻ると、机の上にはドッサリと図録の校正が…

長い夜になりそう…


↓オマケ


↑キャップの上のバッタ、オモチャかな?(※7月某日、隣政寺の山門にて)


↑バッタもんでなく、ホンマもんでした!

2013.10.26 Saturday | 今日の美博trackbacks(0)

展覧会の舞台裏 集荷のち校正、ときどき雨

 特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)


今週も、断続的に集荷作業が続きます。

ちょっと外出しているあいだに次の校正が到着。
先週からその繰り返し。
で、校正している間や移動中に雨が降り、集荷作業中にはなぜかが止むという小さな奇跡が続いています。

今日は午後から近所の柏心寺へ。
多忙なご住職が自坊にいる隙をねらってのゲリラ集荷となりました。


↑本堂の正面に展覧会のポスターを貼るご住職。
やらせでは?
いえいえ、あくまでご住職のです(笑)。


↑玄関にもポスターが。

12月に寺の記念誌を刊行されるとのこと。
そんなお話を伺っているうちに、パラパラと降っていた雨が止んでいました。
けっきょく雨に降られることなく無事任務完了。
今日はご本尊の阿弥陀さまのお慈悲でしょうか…。

2013.10.25 Friday | 今日の美博trackbacks(0)

展覧会の舞台裏 てるてる大菩薩さま

 特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)




天気予報とにらめっこしながら集荷作業3日目。

美術館や博物館なら大概専用の搬入口があるから心配ないけれど、
お寺や神社はそうはいきません。

そんな心配をしながら最初の集荷先の駒ヶ根市へ。
観光客でにぎわう光前寺では掛軸の集荷。


↑個人的にツボにハマりました(光前寺にて)

続く飯島町・西岸寺では小さな彫像の梱包。
ついに雨に降られるも、小雨ですぐに止んだのでひと安心。
お寺の皆様方にはお昼過ぎまでお付き合いいただきありがとうございました。

↓浄玄寺では屋外での作業。
山の上の小さなお堂から、鎮守さまをお連れします。




↑ポスターを貼ってくださいました

お目当てのお像は、お堂の祠の中からなかなか外に出せずひと苦労。
さらに、まるで展覧会への協力を拒否するかのように、次々と邪魔者たちがやってくる。
小動物(ハクビシン? タヌキ?)、アリの大群、ヤブ蚊…
とどめは台風か?

いまにも雨が降りそうな曇天の中、けっきょく一滴の雨も降らないまま作業終了。

そして、お寺を後にした直後、雨がポツポツ…

日が沈んで暗くなった頃に最後の集荷先、開善寺へ。
こちらもお寺を出るころには雨が止み、借用物をスムーズにトラックに積み込むことができました。

どうやら、てるてる坊主、いや、てるてる大菩薩さまが、神さまたちを説得してくださったようです。

南無てるてる大菩薩さま…

2013.10.24 Thursday | 今日の美博trackbacks(0)

展覧会の舞台裏 善光寺参り編 

特別展「カミとホトケの交渉史―廃仏毀釈の爪跡―」
 平成25年11月10日(日)〜12月8日(日)



今日は安曇野と長野方面にて展示物の集荷作業。

今日も手際よくいろんなものが梱包されていきます

↑今日も手際よくいろんなものが梱包されていきます。


梱包された「懸仏」(かけぼとけ)

↑こんな風になりました。

姨捨付近にて

↑諏訪と安曇野を後にして、善光寺平が見えてきました。


たわわに実ったリンゴ畑を眺めつつ

↑真っ赤に実ったリンゴを横目に次の集荷先へ。
といってもリンゴの集荷はしませんでしたが。


最後にお邪魔した善光寺大本願
案内された部屋は、御簾が四方にめぐらされ、格天井には菊のご紋がびっしり。
どうやらやんごとなき身分の方との対面の間のようてす。
そこでお地蔵様のご一行様に謁見、梱包作業。




↑カメラ目線?

台風に遭うこともなく、なんとか今日の作業も終了です。
すっかり辺りは暗くなり、そのまま帰路に着きました。
善光寺参りはどこへやら。

明日はホームグラウンド伊那谷を廻ります。
雨が降らないことを祈るばかりです。
こればっかりは神さまじゃなくててるてる坊主の出番かな。



 

2013.10.23 Wednesday | 今日の美博trackbacks(0)

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